Tanıtma Bülten Sayı 17 (Eylül 2018)

Türkiye Cittaslow: Eğirdir, ISPARTA Mecra: Weekly Travel Journal dergisi/Slow Turkey Broşürü (Haftalık Turizm Sektörü Dergisi) Haber Yazarı: Travel Journal Editörlüğü, Ms. Mayo Fujii Yayın Tarihi: 11 Haziran 2018 (Bölüm 3) Haber Başlığı: Aziz Paul’un Misyonerlik Seyahatlerini Gerçekleştirdiği Topraklarda Mis Kokulu Güller Açıyor Haber İçeriği: Türkiye’nin Göller Bölgesi ile Eğirdir Gölü ve Yeşilada tanıtımı yapılmaktadır. Eğirdir Gölü’nün güney ucunda bulunan ve Türkçesi sakin şehir anlamına gelen Cittaslow (slow city) ismiyle 2017 yılında kayıtlara geçen Eğirdir ilçe merkezi ve civarın ilgi çeken diğer yerleri anlatılarak, Aziz Paul Yolu ile ilgili bilgiler verilmektedir. Ayrıca, uzun soluklu doğa yürüyüşleri konusunda deneyim sahibi olmayanların Eğirdir Gölü’nün batı yakasında bulunan bisiklet yolunu kullanmaları ile ilgili öneri de yer almaktadır. Köşe Yazısı: Isparta halısı ile ilgili açıklamalar. Egžirdir エイルディル のレストランで特産のホワイトバスのフ ライを食べたりと、街歩きが楽しめる。  歴史的建物では、リディアの王クロ イソスによって建てられた伝説もあるエ イルディル城跡が有名。ローマ帝国、 ビザンチン帝国、セルジュク朝によって 増改築されてきた跡がうかがえるのが興 味深い。13世紀のフズルベイ・モスク とデュンダルベイ神学校が残っている。  また、エイルディルには湖畔に突き 出た岬があり、その先端に2つの島が連 なっている。小さなジャン島(Canada) を挟んでイェシル島(Ye ş ilada)があり、 埋め立てによりつながった遊歩道を歩 けば市の中心から先端までは約20分。 ペンションが立ち並ぶ合間に民家があ り、機織り機を操る地元の人々の姿を  西のデニズリ、東のコンヤに挟まれ、 南のアンタルヤから北に約140㎞の地点 に位置する湖水地方。空の玄関口はア ンタルヤ空港かスレイマン・デミレル空 港だ。山あいにエイルディル湖、ベイシェ ヒル湖、ブルドゥル湖が点在する風光 明媚なエリアで、特産のバラをはじめ、 りんごの果樹園や畑、牧草地などが広 がる。ゆったりと暮らす人々に習い、 豊かな自然を感じる旅を満喫したい。  ターコイズブルーの輝きを放ち、透明 な水をたたえるウスパルタ県のエイル ディル湖は、面積が480㎢とトルコで4 番目に大きな湖。湖畔に立つと対岸が 見えない場所もある。観光の中心は湖 の南端にあるエイルディル( Eğirdir ) の町。露店で土産物を探したり、湖畔 見ることができる。  かつてイェシル島には女子修道院が あり、子供以外の男子は禁制だったと いう。修道女たちは湖の対岸のカラバー ラル地区に舟で渡り、収穫したブドウ でワインを作っていた。現在この島に は聖ステファノス教会跡が残り、イスケ レ公園は憩いの場となっている。  エイルディル湖を一望するなら、エイ ルディルの町から南東へ約7㎞にあるア クプナルがお勧め。展望台があり、テ ントスタイルのカフェでは地元料理を楽 しむこともできる。  また、湖水地方の中心都市、エイル ディルから35㎞のウスパルタ(Isparta) は、バラを楽しむ町。ジャーミィ(大 礼拝堂)や市場を訪れたり、バラにち なんだピンクの看板が目立つ店でグッズ などを探すのも楽しい。エイルディルの 南約25㎞のコワダ湖国立公園では野鳥 や動植物のウォッチングができる。  初期キリスト教の使徒で、新約聖書 の著者の一人でもある聖パウロ。彼が 伝道活動で立ち寄ったとされる場所や 聖書ゆかりの地はトルコにもたくさんあ る。パウロの出生地タルスス(Tarsus) やノアの方舟の舞台となったアララト山、 ヨハネの黙示録に登場する7つの教会な どだ。実はエイルディルもその一つで、 ここから聖パウロは北東のヤルヴァチ (Yalvaç)へ向かったというエピソード もある。  エイルディルを通る聖パウロ・トレイ ルは、聖パウロの軌跡を感じられる人 気のルート。トルコ公式ポータルサイト が選ぶ人気トレッキングルートベスト5 にも選ばれており、約500㎞もある国内 で2番目に長いトレイルとなっている。  トレイルはアンタルヤから東に約10㎞ のペルゲから始まり、エイルディルを 通ってヤルヴァチまで南北を貫くルート。 聖パウロが巡ったであろう道や森林を 辿るのはロマンもあるが、全行程を制 覇するには27日間が必要だ。本格的な トレッキングを楽しみたい人は挑戦して みてもいいだろう。  そこで初心者にお勧めなのは、エイ ルディル湖畔の西側を歩くマウンテンバ イク・トレイル。文字どおりサイクリン グで行く全長約30㎞のトレイルだが、 その一部を歩いて巡るのもいい。出発 地点はエイルディルのバスターミナル。 そこから約3㎞先にアルトゥンクムビー チがあるのでひと泳ぎすることもできる。 トレッキングには春か秋がより適してい るが、ビーチで泳ぐことを考えると夏 も悪くない。  バイクを利用するなら湖畔沿いをさ らに約17㎞進み、バルラ村でひと休み してはどうだろう。その先は約9㎞でボ ヤル村に到着。最終ポイントのボヤル湾 までは村からわずか300mの距離だ。  なお、マウンテンバイクはエイルディ ルアウトドアセンターでレンタルが可能 だ。家族経営のフレンドリーなショップ で、ほかにも湖でのカヌーやウィンド サーフィン、湖畔でのキャンプやフィッ シングなどのレンタルや案内をしている。 新約聖書の軌跡をたどる チッタスロー (citttaslow) 「スローシティ」の意。地域独 自の生活・歴史文化や自然環 境など多様性を重視した町づ くり活動。 イスタンブル トルコ共和国 1 ウスパルタにはバラ園 があちこちに見られる 2 バラからは化粧品用 のローズオイルが抽出さ れる 3 リディア王クロイソス によって建てられたエイ ルディル城  4 エイルディル市内中心 部にはブティックホテル もある 5 市内中心部から1.5㎞ に位置するイェシル島 6 エイルディルから南に 25km程の距離に位置 するコワダ湖国立公園 7 1998年に修復された アヤ・ステファノス教会 (イェシル島内)  8 湖畔沿いのサイクリン グがお勧め 1 4 5 8 6 7 2 3 ウスパルタでトルコ絨毯を  トルコは絨毯の名産地だ。一重結びの ペルシャ絨毯に対し、トルコ絨毯は二重 結びのダブルノット式。そのため織り方 が緻密で、耐久性に優れている特徴があ る。国内にはいくつもの産地があり、ウ スパルタもその一つ。ウスパルタといえば バラで有名だが、上質なウスパルタ絨毯 の産地でもある。  この地で絨毯づくりが始まったのは、 製糸工場が建設された1924年。50年代 に入ると町の主要道路が整備され、生産 は加速した。急速に発展した絨毯産業は 72年にピークに達し、当時は従業員9万 3700人、織り機4万3400台が稼働して いたという。この時生産していたカーペッ トの総面積は200万㎡というから途方も ない。しかし89年には50万㎡に、2002 年には30万㎡へと減少し、今に至って いる。  規模が縮小されたといはいえ、トルコ に希少な手工芸品を生み出し、国の経済 や文化の発展に寄与したことは大きな功 績だ。絨毯は高級品なので気軽なお土産 品というわけにはいかないが、丈夫で長 持ちする一品を探しにウスパルタを訪れる のもいいだろう。 ウスパルタ ヤルヴァチ イェシル島 エイルディル湖 エイルディル エイルディル湖とそこに浮かぶイェシル島は、 静寂な風景と豊かな自然に包まれた湖水地方の知られざるスポットだ。聖パウロ伝道の地でもある。 湖の南端にあるエイルディルの町は 2017 年、チッタスローに登録された。 かぐわしく咲く 聖パウロ伝道の地 Vol.3 Slow Turkey スローに旅するトルコ

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