Tanıtma Bülten Sayı 17 (Eylül 2018)

Türkiye Cittaslow: Akyaka, MUĞLA Mecra: Weekly Travel Journal dergisi/Slow Turkey Broşürü (Haftalık Turizm Sektörü Dergisi) Haber Yazarı: Travel Journal Editörlüğü, Ms. Mayo Fujii Yayın Tarihi: 02 Temmuz 2018 (Bölüm 4) Haber Başlığı: Doğa, Güney Ege Denizi’nin Keşfedilmemiş Bölgesini İnşa Eder Doğal Güzelliği ile Güney Ege’nin Gizli Cenneti Haber İçeriği: Gökova Körfezi’nin coğrafi ve doğal güzellikleri, 2010 yılında Cittaslow (slow city-sakin şehir) olarak kayıtlara geçen Akyaka, meşhur Muğla/Akyaka evleri ve mimari özellikleri, Akyaka Plajı, doğal aktiviteler ve Akyaka ziyareti süresince kaçırılmaması gereken Türkiye’nin en muhteşem plajlarından Marmaris ile ilgili bilgiler yer almaktadır. Köşe Yazısı: Ege Bölgesi’nin geleneksel halk oyunu türü olan zeybek hakkında açıklamalar. Akyaka アクヤカ も魅力的だ。山から平野へ、そしてギョ コワ湾へと注ぐ岩清水は冷たく、透明 度が高いことで知られている。カモやア ヒルが遊ぶ水面から川底に目をやると、 幾種類もの魚が揺らめくアシに戯れてお り、まさに自然の水族館といった趣だ。  ボートでゆったりと川下りをしたり、 京都の川床のような川沿いレストランで 魚料理を満喫したりするのがお勧め。 春にはコウノトリやフラミンゴ、ペリカ ンなどがやって来るため、バードウォッ チングも楽しめる。  アクヤカでは、伝統的な建築様式が 継承されている。1970年代に建築家の ナイル・チャクルハンが自身の家を手掛 けたことが始まりで、模範となっている のはチャクルハンの故郷、ムーラ県ウラ (Ula)の家だ。その家は白壁に木材装 飾を多用し、見た目はモダンだが自然 風景に溶け込むような素朴な造りが特 徴。ギョコワ沿岸に広がるアクヤカの多 くの家は2階建てで庭があり、ブーゲン ビリアなどの美しい花を咲かせている。  木をふんだんに取り入れているので、 環境に優しいだけでなく、家の中でも自 然と調和した生活を感じることができる。 また、赤い屋根や低層階を統一するこ とで町全体に一体感を生み出しており、 町を散策していても外から木のぬくもり  トルコ南西部、エーゲ海と地中海が 交わり、深く切り込んだギョコワ湾の入 り江に位置するムーラ県のアクヤカ (Akyaka)。エーゲ海と地中海沿岸部 に点在する個性的なビーチリゾートの一 つだ。内陸部の都市ウラからアクヤカへ 松林の山を緩やかに下っていくと、ギョ コワ平野の豊かな緑や真っ青なエーゲ 海が目に飛び込んでくる。2010年にト ルコで2番目のチッタスローに登録され たのもうなずける風景だ。  赤い屋根で統一されたアクヤカの町を 抜けると、浅瀬が続くアクヤカビーチは すぐ目の前。エーゲ海の美しいリゾート 地として、トルコ国内はもちろん、海外 からも多くの観光客がやって来る。チッ タスローに登録されたことにも後押しさ れているが、豊かな自然を心身ともに 感じられる本物のリゾートを求めている 人が多いからだろう。  ここでは、エーゲ海からギョコワ湾へ 吹き込む風を利用し、パラグライダーや カイトサーフィン、セーリングなどが盛 んだ。遠浅のビーチでは海水浴やシー カヤック、カヌーなど、時にゆったり、 時にアクティブにウォータースポーツを 楽しむことができる。海辺にはシーフー ドレストランが連なっているので、昼と 夜を通じてさまざまな種類のメゼ(前菜) や海鮮料理を楽しみたい。  雄大な山肌や海の美しさに心を奪わ れるが、アクヤカでは清流アズマック川 を感じることができるのもアクヤカなら ではだ。ジャーナリストで詩人でもある チャクルハンはアクヤカにさまざまな建 築物を造り、建築界で権威ある賞を受 賞している。  旅行者がこの建築美に触れるために は、チャクルハンが建築に関わったホテ ルに宿泊するといった方法もある。「ユ ジェレン・ホテル」もその1つだ。ホテ ルの至るところに使われている木材が醸 し出す落ち着いた雰囲気が魅力的だ。 旅の疲れを癒やしてくれることだろう。 最新のブランドホテルや世界的なチェー ンホテルにはない心地よさがあり、アク ヤカの土地柄を色濃く反映している。  アクヤカへのアクセスは、イスタンブ ルからダラマン空港まで約1時間半。そ こから車で約1時間の距離にある。ダラ マン空港とアクヤカの間に位置するマル マリス(Marmaris)もまた、トルコ有 数のリゾート地で、アクヤカとともに訪 れたい。  マルマリスも松林に覆われた山を背景 にしたビーチリゾートだ。沖には多くの 島が浮かび、ギリシャのロードス島へ行 くフェリーやクルーズの発着点でもある。 イチメレル地区はウォーターアクティビ ティーに最適で、レストランやホテルも 多くにぎやかだ。ブドウと松の実が入っ たピラフを肉とリブ(肋骨)の間に詰め てオーブンで焼く一品、地元料理の「ス ラ・ドルマス」を味わいたい。  また、イチメレルの隣の入り江、トゥ ルンチュ湾は、エーゲ海で最も美しい湾 の一つとして、国際環境教育基金が定 めるブルー・フラッグビーチに選ばれて いる。17年現在、トルコ全体では454ビー チが選定されている。 伝統建築ホテルに泊まる チッタスロー (citttaslow) 「スローシティ」の意。地域独 自の生活・歴史文化や自然環 境など多様性を重視した町づ くり活動。 イスタンブル トルコ共和国 1 アクヤカは1988年に環境保全地域に指定された  2 赤い屋根が特徴的な町並み  3 浅瀬が続くアクヤカビーチ  4 水底まで見渡せる透明度の高いアズマック川  5 遊覧ボー トを利用してアヒルなどを近くで眺めることもできる  6 ナイル・チャクルハンの建築様式はホテルにも取り入れられている  7 トルコ有数のリゾート地の一つであるマルマリス  8 石畳の旧市街の散策も楽しめる 1 エーゲ海地方に伝わる民族舞踊ゼイベク  ゼイベクは、トルコに伝わる民族舞踊の一つ。 主に男性がソロ、あるいはグループで力強くかつ ゆったりと踊り、ヒロイズム(英雄崇拝)や勇敢 さを象徴している。山岳地帯に住んでいた戦士 また、一般的にリズムは9拍子で、楽器は太鼓 のダヴルや笛のズルナが使われることが多い。ズ ルナは昔の屋台で使われていたチャルメラのよう な甲高い音が特徴だ。 が鷹の動きを取り入れて始めたも ので、この流動的な動きは、のち にトルコの多くの地域で民族舞踊 に取り入れられるようになったと いう。  ゼイベクは建国の父ケマル・ア タテュルク大統領にも披露される 機会があった。衣装は私設軍人(エ フェ)を表したショートパンツや ブーツを着用するのが一般的。女 性が踊ることもあり、その場合も 布や飾りをぜいたくに使ったゆっ たりとしたパンツにワンピース、刺 繍入りのジャケットとなっている。 2 3 4 6 8 5 7 アクヤカ マルマリス ボドルム ムーラ 松の木が林立する雄大な山、緑に覆われた広大な平野、清流の流れと青く澄み渡る海。 豊かな自然に満ちたアクヤカは、トルコでも穴場のリゾート地。 ギョコワ湾の周辺に点在する独特の建築美も見逃せない。 自然が織り成す 南エーゲ海の秘境 Vol.4 Slow Turkey スローに旅するトルコ

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